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グレングールドのゴールドベルク変奏曲




ゴールドベルグ変奏曲は
バッハが どこぞやの偉い人が眠れるようにと
偉い人個人に向けて作った曲ですなぁ




アタシも あまり眠れる方ではない



でも夜は凄く好きなんでね
大体がワクワクしながら過ごしている



昔っからだねぇ



ごくまれに
凄い恐怖が襲ってくる事があって
(ずっと昔の若い時からなんだけど)




そんな時は
呪文のように
かみ砕いてゴールドベルグ変奏曲を聴く




グールドで






   
            







グールドのデビュー作やね




聴いてみるとわかると思うけど
全然眠れないタイプの解釈法



長いからねぇ


かみ砕いて楽譜とにらめっこして愉しんで
だんだん恐怖が去っていき



楽しい夢の世界への階段みたいに
聴こえだして来たらOK



グールド 変人やわぁ~(解釈)
グールド 操り人形みたいに音を操ってるなぁ



未だに ゴールドベルグはグールドでしか聴かない




特に若い頃は
若いグールドの演奏を好んで聴いていた






  






死の前年 1981年度版(同じくグールド)




今は こっちの解釈が凄く好きだ




この トロトロしたアリア(最初の曲)




これを もっともっと味わえる大人になりたい




今も アタシはめっちゃ大人で
年齢的には 
どっから見ても若者ではない




死が近づいて来ると
もしかしたら この曲のこの弾き方
もっともっとズシリと来るんじゃないかなぁ



大人になっても大人になっても
いっぱい年齢を重ねても
辿り着けないけど



前を行くのは自分よりも高年齢の人



自分の前の人を ずっと辿っていくと
今まさに人生を終えますって人が
グールドの生演奏を最前列で聴いているような




そんな列があったら
今のうちに並んでおきたい




音の中に入っていきたいんです



一切の雑音をそぎ落とし
いつか別次元に行きたい




智に働けば角が立つ
情に棹されば流される
意地を通せば窮屈だ
とかくに人の世は住みにくい



住みにくさが高じると
安い所へ引き越したくなる

どこへ越しても住みにくいと悟った時
詩が生まれて画が出来る


中略



あらゆる芸術の士は
人の世を長閑にし
人の心を豊かにするが故に
尊い




有名な夏目漱石の草枕の冒頭
奥歯でかみしめながら 
グールドを聴く深夜



(夜中やのにすんません~ 続けてもう一本
園芸ブログ書かせてもらいます~)




Commented by gladtoseeyou2020 at 2020-07-11 15:48

歌いながら弾いてらっしゃいますね。
まだ最前列に並びたくはないけれど
後ろから3番目くらいで聴きたいです。
Commented by Biro3110 at 2020-07-12 10:37
> gladtoseeyou2020さん


いつも歌いながら弾いてはりますねん笑
ご本人は 物凄く気難しい方だったようで
数々のエピソードが残されています

そんなところが常人離れしていて
後ろから3番目で聴いていても
いつの間にか 前へ前へと行きたくなるのかもしれません

そうなったら コワいなぁ~
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by biro3110 | 2020-07-11 00:49 | 音楽 | Comments(2)