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月の光をあびながら撮った庭と月光



今は夜中なんだけど
今日は結局
夕方から1時間半ほど
庭仕事が出来た



月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23122578.jpg
(絢)



写真を撮ったのは
もう 夜の7時半近く


それでもまだ
外は明るいだなんて
ほんと 日が長くなったなぁ




月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23125218.jpg
(ガルーダ)




アタシは10代の頃から
ピアノを教えてるんだけど
『弾きたい!』っというて
楽譜を持って来やはるトップ3の1つが
ベートーベンの月光1楽章



実の所 この曲のこと
アタシが生徒に
「次 この曲やってきてね」
と 言うことは全く無い



何故かと言うと



これは 『楽譜を自分で読めれば
必ず弾ける曲』だからね



逆を言うと
そこからが始まりで



弾けたうえで
言いたい事は 山ほどある



だけど
言わなくて いいかな



と思ったりもする



えらい もったいぶった
感じ悪い言い方やわなぁ



月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23122632.jpg



不思議なことに


月光の1楽章を弾きたい
あるいは 弾いてきました
という人は 全然弾けてない
・・・事が多い



弾けてない時
横で聴くには あまりに単調で長いこの曲




何故 これを選ぶのだろう




単純な音型だから
いつか上手に弾ける気がする



あるいは


知っている曲だから
弾いてみたい



そんな感じなのかなぁ




・・・だとしたら



思うに こーゆー曲は
一度 誰にも聴かせず
じっくり自分で弾きまくってみるべき



身体に沁み込ませて
心が表に出るようになって
そして はじめて


誰かに聴かせるのがいい
と思う




そうやって
その人の心が表に出た月光1楽章は
横でアタシが とやかく言う必要が無いぐらい
価値のあるものになっているハズ



たとえ アタシが思う月光でなくても



アタシは 何も言わず
ただ その人の演奏を聴いていたい




月光に関しては
そう思いつつ はやウン十年



未だ 誰にも
 そんな青臭い事は言えずにいる



ただ 月光を大切に
自分ひとりだけで弾く人は
結構居てる気もするんよなぁ



アタシも 人に
この曲を聴かせたことは無い
(習ったのは3楽章だったし)








ケンプの月光



あらら~
やっぱアタシ 時々ケンプが好きだわ



ベートーベンを習っていた子どもの頃
バックハウスかケンプのCDを先生に借りたりしてた


あの頃は
バックハウスは重くて
ケンプは丁寧としか思わんかった



1楽章だけ聴く



年を取ると 高い音が聴こえにくくなるというやん



ケンプは 高い音をかなり出してて
低い音は かなり絞っている


そーゆーのん
影響してるのかなぁ


気のせいかなぁ




月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23122737.jpg
(卑弥呼)




月光という名前は
ベートーベンが付けたものではなくて


この曲は まぁ


即興曲のような感じの幻想曲
らしいので



ケンプの弾き方はベートーベンに
褒めてもらえそう




月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23123720.jpg
(千代女)




残響が綺麗



左右のバランスが
ものすごく好きだ



速さも好み









昔の友達にブレンデル好きが居てる



アタシは フランスものとロシアものが
好きだったので
ブレンデルは あまり興味が無かったんだけど
今聴いてみると 流石に美しい



音が 不幸じゃない




月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23123709.jpg



ブレンデルとかアシュケナージとか
音質が不幸じゃあないねんよなぁ



変な角が無いというか


何でも許すというか



とても心の広い音がする



月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23123801.jpg




それでも 月光の1楽章は
今日は ケンプが好みかな



未来が明るいブレンデルの1楽章は
澄みきった空の月の光だね









辻井さんの1楽章も載せておく



右手の何とも言えない
ちょっと せかした感じが
小さい頃の辻井さんの演奏そのもの



3連符は せかした感じがするのに
テンポ自体は 全うやねんよなぁ



3連符の両端
左手と右の小指メロディーが
せかせかしてないからなんやろなぁ




この月光は
若いし新しいなぁ



あ、、今気が付いたけど
3連符 せかせかしてるんじゃなくって
引きあってるんやわ


3つの音が
綱引きみたいに
ピンと張りあってるというか



月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23123887.jpg




ものすごく 生命力あふれた楽章



1楽章って
それぞれのピアニストが
和音の残響を意識して
大切にしているのを感じるんだけど


辻井さんのは
消えゆく3連符の音に
あまり意識を働かせてない



わざとだね



月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23123893.jpg



だから 辻井さんの月光を聴くと


少し 心がザワつく



心の何かに触れるんよなぁ



月の光をあびながら撮った庭と月光_c0404712_23125272.jpg




月光 聴いてどんな気持ちになるか


訊いてみようかなぁ



あ、生徒の事やけどな



「聴くのと弾くのじゃあ
大違いです~」



って言われる気がする



だから今まで訊いてなかったんだけど



じゃあ



聴くのは
どんな気持ち??
聴きたくなる??
それとも
ふと 聴いた時に
感情が揺さぶられる?
それとも 落ち着く??


などなど


ちょっと 訊いてみようかな



月光を弾きたがるのは
大人ばかりで
これがまた 子どもはこの曲
退屈がるんよなぁ~



大人の琴線に触れるんやろかな




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by biro3110 | 2022-06-13 00:47 | 音楽